ヨガとピラティスはどう違う? それぞれ目的別に使い分けよう!

ヨガとピラティスはどう違う? それぞれ目的別に使い分けよう!

健康のため、美容のため、新しい趣味として運動を始めてみようという方もいらっしゃるかと思います。女性や激しい動きが苦手という方には「ヨガ」や「ピラティス」に挑戦されるのがおすすめです。ところであなたはこのヨガとピラティスの違いを説明できますか? ヨガとピラティスを同一視される方も多いようですが、実はこの二つ似て非なるもの、考え方を異にするエクササイズなのです。そこで今回はヨガとピラティスの違いと、それぞれの特徴をご説明していきます。

ヨガとピラティスは似ているようで全く違うもの

ヨガとピラティスの根本的な違い

ヨガもピラティスも、身体を動かして健康増進していくというイメージがあるので、似ているように思いますが、両者の違いは何を目的としているかという視点で考えると分かりやすいかと思います。ヨガは起源が4500年前(紀元前2500年)頃と非常に歴史が古く、心身の鍛錬法の1つとして精神の安定やメンタルケアを目的として発展したものです。身体的な健康よりもそれを超えた精神面の向上が最終的な目的としています。しかし、現代のヨガではそうした修業的な要素は少しづつ軽減し、身体を動かすことや肉体の健康に目的を絞ったスタイルのヨガなど様々なものが世界中で生まれています。

対してピラティスは歴史としてはまだ浅く、ジョセフ・ピラティス氏により1880年代にドイツで考案されたリハビリ的要素を入れたトレーニング法で、身体の体幹を鍛えるトレーニングを行うことで、身体の充実を目的としているものです。もちろんヨガをすることによって身体的な充実、ピラティスをすることによって精神的な充実を得ることもできますが、それは副次的な働きと言えるでしょう。
本質的な目的をたどれば「ヨガ=精神充実」、「ピラティス=身体充実」という考えに立脚していることになります。

ピラティスはヨガを参考に考案された

なぜヨガとピラティスが似ているのかですが、ピラティスはヨガを参考にして考案されたリハビリエクササイズですので、ピラティスの動きの中にはヨガポーズによく似たものが多くあります。そのため、ヨガとピラティスはよく混同されることがあります。

どちらも呼吸を大切にするエクササイズ

また、ヨガもピラティスも「呼吸法」を大切にしたエクササイズです。正しい呼吸方法と動きを組み合わせることにより充分な運動を得ることができます。ただし、ヨガとピラティスの呼吸方法は少し違い、ピラティスは胸式呼吸が中心で身体のコアを締めながら呼吸するのに対し、ヨガは腹式呼吸が中心で、前屈など心臓が下を向く、ツイストなどは吐くなど、横隔膜の動きに合わせて、身体感覚だけでなく全身の気の流れを意識しながら呼吸をするという大きな違いがあります。

ヨガ=心と身体の健康のために

ヨガは古代インドで仏教の修行の一環として生まれました。「瞑想」はご存じかと思います。仏教では「悟りを開く」ことを目的に修行を行いますが、その際に行われるのが精神統一を目的とした瞑想です。ヨガは古来より瞑想を効果的に行うために用いられていましたが、60年代以降、アメリカ人ヒッピーによりインドからアメリカへ伝わり、全米でのヨガブームによりボディメイク効果の高い今のエクササイズとしての形に定着していきました。しかしながら、ヨガの本質が変わったわけではないので、ヨガをしっかり行う事で運動量は多くても、思考のクリアさや精神の安定など変化を感じる事ができます。
ヨガは全身の気の流れなど、身体感覚の深部感覚が養われます。呼吸を意識し身体に合わせて決まったポーズをキープしながら心と身体に集中することで瞑想状態に入り、精神の解放と充実を目指します。

ピラティス=身体的な健康のために

ピラティスは第一次世界大戦中、負傷した兵士のリハビリのために考案されたものが起源といわれています。その後、ケガの回復や身体の健康に効果的とアメリカのダンサーの間で人気になり、現代においてエクササイズとして広まっていきました。ピラティスはあくまでも身体機能の回復や充実を図るものなので精神的な部分にはあまり重きを置いていません。リハビリ運動の要素があることからケガの回復を図り、体幹を意識したインナーマッスルを鍛えることで身体の調子を整える、背骨や骨盤などを適切な位置に戻してあげることでボディラインを整えるといったことも向いています。

呼吸を意識し、身体を動かすという点ではヨガと共通していますがより肉体のケア、体幹の強化というように身体改善の目的が主なので身体(特にコア=体幹)を強化したい方におススメです。

あなたに合っているのはヨガ? ピラティス?

ヨガとピラティスの違いを理解することで、目的に応じて自分にはどちらが必要かどうか選ぶことができるでしょう。精神的な充実、気分転換など内面からの健康を目的とするのであればヨガを選ぶのがおすすめです。呼吸法や身体を適切に使う事で、ストレス耐性が高くなり日常や仕事などのストレスの感じ方が変わっていきます。また、身体のラインを整えたい、健康なコアを手に入れたいなど、ボディメイクを主としたいのであればピラティスをおすすめします。

まとめ

ヨガとピラティスの違いについてご説明させていただきましたが、いずれにせよ、身体を動かすことで脳は活性化しますので、頭が上手く回らない方にも両者はおススメですので、色々試されてみてはいかがでしょうか?

「ヨガ&健康コンサルティングarati(アラティ)」では専門の経験豊富なヨガインストラクターがヨガ教室を行っております。ピラティスではありませんが、併設の整体サロンの調整メソッドを用いた「整体ヨガ」やボディメイク効果の高い「パワーヨガ」、リラックス効果の高い「ハタヨガ」「アロマヨガ」など、目的に応じたレッスンを多く展開しています。ヨガに興味のある方はぜひ一度お問い合わせくださいね。
全米ヨガアライアンス認定校としてインストラクター養成講座も行っており、毎年多くのプロインストラクターを輩出しています。

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