ブジャンガ物語

こんにちは!安です。
そろそろゴールデンウィーク。今年はステイホームで過ごすことになりそうですね🏡
 
さて今日はブジャンガーサナにまつわるお話。
ブジャンガ(bhujanga)はサンスクリット語でヘビを意味します。
bhuj=曲げる、gam=行くを合わせ→曲がって行くもの、となるそうです。
 
英語ではコブラと訳されます。
蛇は他にもナーガnaga(脚がないのに動く)とかサルパsalpa (這うもの)と呼ばれます。
 
 
◆ブジャンガーサナ
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◆軽減法
 
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◆アドバンスバージョン
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蛇神話はインドでも古くから沢山残っていますが、今回はヨーガスートラを編纂したとされる、蛇の化身、パタンジャリの逸話🐍
 
 
昔、アナンタという蛇神が居ました(アナンタ=永遠、無限)
アナンタはヴィシュヌ神を背に乗せて、その上から沢山の頭を出して世界を見守っていました。
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ある日、シヴァ神がヴィシュヌ神に踊りを見せました。
その踊りはとても素晴らしく、見ていたヴィシュヌも我を忘れてノリノリに、次第に体が重たくなってアナンタが悲鳴をあげるほどに。
 
シヴァの踊りが終わり、ヴィシュヌもようやく我に返り元の重さに戻りました。
アナンタはヴィシュヌをそんな風にした踊りを是非習いたいと思いました。
 
するとヴィシュヌがアナンタに言いました。
『お前は人に生まれ変わり、シヴァの恩恵である踊り(ヨガ)と智慧(文)を受けとり人々に伝えるであろう。』
 
アナンタはこうして、白い小さな蛇になりました。
そして河の中で神様に、息子が欲しいと熱心に祈っていたゴニカの両手の間に入りました。
ゴニカが手を開くと蛇は人の形に変わり、晴れてゴニカは母となったのでした。
 
ゴニカが合掌(アンジャリ=anjali)で祈ると、天から落ちた(パット=pat)ので、その子はパタンジャリpatanjaliと名前がつきました。
こうして彼は半身蛇で半身人の、偉大な聖人でありヨーギーとなったのでした。
 
◆パタンジャリの像
下半身は蛇で3回転半のトグロを巻いています
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蛇=ナーガは脱皮をする事から、生れ変わりや不死の象徴にされて来ました。
そして猛毒をもち人に畏怖を抱かせる存在でもあります。
また、 生命力と豊饒のシンボルです。
 
ヨガでは体内に存在する、根源的生命力をクンダリーニと呼びます。
普段は尾骨に位置して眠った状態とされています。
このエネルギーが目覚めると体内の脊柱に沿ってウネウネと上に、頭上に向かって駆け上がります。
 
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クンダリーニは普段、尾骨で蛇の様にとぐろを3回半に巻いています。
この回転は過去、現在、未来を表し、残りの半巻がその時間軸を超えた所にある永遠(神)を指しています。
なのでクンダリーニが上昇すると神と一体化する、とヨガでは言います。
 
蛇ではないけど蛇みたいにに畏怖を抱く者、身体の内側で計り知れない力を秘め蠢く者、時間軸の外に位置する自身に宿る生命力。
それはナーガやアヒ、またはサルパと表現するより『ブジャンガ』こそ相応しいのかも知れません。
 
 
本日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた次回~!

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