ダンダ物語

こんにちは!安です。
少し間が空きましたが、本日もヨガ神話のお話を。
今日はダンターサナのお話です 🙂 
 
サンスクリット語でダンタdanda=杖、棒
基本の座位のアーサナで長座を指します。
 
ダンダーサナ
 
 
このダンダーサナにまつわる神話がこちら!!
 
※※※
昔、インドのヴリンダーヴァンにクリシュナの父ナンダが率いる牛飼い達が住んでいた。
 
ある時日照りが続き、草が枯れ牛が弱っていった。
父ナンダは、雷と雨を司り、雲を操るインドラ神を信仰しようと宣言した。
 
そこへ子クリシュナが近づき言った。
『僕らは農民でも商人でもない、森を拠点にする牛飼い達だ。
牛飼いの神は牛と山。インドラの事は忘れ、あそこのゴヴァルダン丘を神として信仰しましょう。

牛飼いには牛飼いのカルマ(行為、業)があります』

 
クリシュナ
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クリシュナはカルマ(業)について話し、すべき事、なすべきあり方を話した。

父ナンダも他の牛飼い達も大いに賛成し、彼らはインドラから離れ、供物を丘に捧げた。
 
これを知ったインドラは大変怒った。
直ちに雷雲と暴風をゴヴァルダン丘に集め、全てを流し去る程の大雨となった
ヴリンダーヴァンの人々も、ナンダ率いる牛飼い達も牛も全てが恐怖に包まれた。
 
人々を守る為、クリシュナは立ち上がり、片手の小指でゴヴァルダン丘を軽々と持ち上げて、楽な姿勢でそれを傘のように頭上に持ち上げた。
皆その下に入り雨風を凌ぐことになった。
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大雨は七日続いた。その間クリシュナは杖の様に立ち続け、丘を支えた。
お陰で人々に雨が一滴でも降りかかる事はなかった。
七日目の夜、インドラがクリシュナに負けを認め二人は互いに歩み寄った。
※※※
 
という神話です。
このお話から後になって、インド人の聖書で有名なバガバットギーターが出ますが、クリシュナのカルマの教えの基礎がこの神話の中に有るとされています。
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神話に出てきたゴヴァルダン丘は実際に存在し、今も人々が裸足で聖丘を巡礼しているそう。
 
 
ダンターサナは長座です。
簡単そうに見えるこのアサナは、体を支えるために、沢山のエネルギーを使っています。
 
その沢山のエネルギーはどうやって、あるいはどこから得ているのか!?
 
地球から受ける自重分の圧・重力は、地球の中心部へ、真下に向かっています。
それに合わせ関節の位置や角度を変化させ、体の軸や姿勢、重心を整えると、人の体は最小限の努力で快適に、強くあることができるように設計されています。
 
それは『私』が正しくあろう!とガムシャラに頑張ることではありません。
大きな計り知れない法則に気付き、自分もその一部であることを体を使って少しずつ体験し、その体験によって本当の意味で理解する必要があります。
そして自分と地球のエネルギーを調和させ、その状態を持続させることで、エネルギーの共鳴循環が起こり、楽に長く保てるのです。
 
ダンターサナを行うと、自身の体の状態、姿勢や癖、筋肉の得意/不得意がわかります。
 
ダンターサナを続けると、どうすれば正しく姿勢を保てるのかがわかってきます。
 
ダンターサナが出来るようになると、エネルギーが体内を快適に巡ります。
 
 
そんなことを感じながら、ダンダーサナをやってみると何か気づきがあるかもしれません。
 

 

本日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた次回~!

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