シルシャ物語

こんにちは!安です。
今日はシルシャーサナにまつわるお話。
 
 
サンスクリット語でシルシャshirsha=頭を指します。
頭立ちのポーズと呼ばれ、アイアンガー先生は「アーサナの王」と呼びました。
 
 
 
 
そんなシルシャーサナにまつわる神話はこちら!
 
※※※
ラーヴァナの母カイカシーはシヴァ神の敬虔な信者でした。
ところがある日、そのシヴァ神を象徴するリンガ像が何者かに盗まれてしまいました
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リンガは男性原理の象徴でもあります。
土着信仰の一つがリンガ信仰です。
 
ラーヴァナは母を励まし、こう言いました。
「私がシヴァ神の元へ行き直接リンガを貰い受けて、母さんに持っていきます!」
 
ラーヴァナ
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ラーヴァナはヒマラヤの聖地に赴いて大きな炎を燃やし、その中で10,000年間頭立ちの苦行をし続けました。
これを見ていたシヴァ神はその努力を認め、3つ願いを叶える為に姿を現しました。
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ラーヴァナは欲を出し、こう言いました。
「永遠の命、貴方の妻パールワティ、そしてリンガを私に!」
 
シヴァは流石に悩みましたが、一度言った言葉は神と言えど取り消せません。
仕方なくラーヴァナの望みを叶えました。
 
 
ラーヴァナはパールワティを連れて家路につきました。
ところがその旅の途中、永遠の命が貰えたか心配になりラーヴァナは来た道を引き返しました。
ラーヴァナはシヴァの瞑想を邪魔し、おこがましい質問をして神を怒らせ、シヴァは永遠の命を取り上げてしまいました。
 
ラーヴァナは自分のしたことを悲しんでパールワティを連れて歩き始めると、シヴァはパールワティを老婆に変身させました。
ラーヴァナは老婆を見ると早々に捨ててしまいました。
こうして2つ目の贈り物も失いました。
 
 
それでも母のために大切なリンガを持って何日もかけて家路を急ぎました。
あと少しで家となったとき、気が緩み疲れが出たラーヴァナは大切なリンガを無造作に地面に置いて休憩を取りました。
 
すると、リンガがどんどん土中に埋まって奥深く潜って見えなくなっていきました。
 
誇り高いラーヴァナ王は自らの努力で得たせっかくの宝を自分のせいで失いましたとさ。
※※※
 
ラーヴァナ自体は魔王の一人と言われ、ランカー島(今のスリランカが有力な説)を治めるアスラ族の王とされています。
 
 
 
頭立ちの様な逆転のポーズは神経系を丈夫にし、内分泌機能を整えます。
身体の恒常性(バランスを保つ力)が良くなると極端な態度が減り、心をうまくコントロールし自制心を保てます。
 
イライラしたりするときは、頭頂を刺激するシルシャーサナがおすすめです。
 
 
恒常性が高まるという事は、身体全体を丈夫にして免疫力も上がります。
疲れが取れてエネルギーを増強し、集中力・記憶力が良くなり意思の力が湧くのです!
 
 
 
本日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた次回~!

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