こんにちは!安です。
今日はウッターナーサナにまつわるお話。
utウトゥ=強い
tanタン=伸ばす
asanaアーサナ=ポジションポーズ
英語ではスタンディングフォーワードベンドと言います。
そんなウッターナーサナにまつわるインドの昔話がこちら。
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昔々、大きな樫の木が生えていてその横には竹やぶがありました。
樫の木はとても大きく立派で細い竹達に比べて堂々としていました。
そしてその姿の通り、樫の木は毎日『俺が一番大きく賢く強く背が高いのだ』と、周りに聞こえるように言いました。
ある日、神様がこの声を聞きました。
神様は樫の木に天罰を下すために、とてもとても激しい嵐を起こしました。
堅く頑丈な樫の木は、雨風を受けても竹のようにしなることが出来ません。
耐えきれず、根こそぎ倒れてしまいました。
柔軟な竹は、風の吹くまましなり続け、嵐が去ると再び真っ直ぐ立ち続けました。
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古代原始宗教には樹木信仰があります。
樫の木はノルウェーやアイスランドがある北欧神話に出てくる主神オーディンの神木でとても神聖視されていました。
竹は温暖で湿潤な土地に生える、東南アジアが原産地のイネ科の植物です。
その驚異的な生長力、不思議な空洞、防腐効果や滋養強壮効果からか、太古から竹は不思議な霊力があるとされてきました
よくしなり、グングン伸びる竹は弾力性があり硬いのに折れにくい木です。
この竹のように、身体をしならせながら長ーく伸びるのがウッターナーサナです。
竹のように無駄を削ぎ、真っ直ぐに伸び弾力性のあるしなやかな身体で行います。
そしてウッターナーサナを行いながら安定性と柔軟性のバランスを図ることは、人生に訪れる様々な難題に対して柔らかな発想力と心の落着きで乗り越える
力を養うことにつながって行くのです。
堅いだけでは折れてしまう
柔かいだけでは倒れてしまう
太いだけでは止まってしまう
細いだけでは押されてしまう
深く根ざして、大きく伸びる
無駄を落として、大きくしなる
内を見つめて、中から伸びる
強く、長く、遠く、そしてしなやかに
さぁ早速やってみましょう!
本日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた次回~!