こんにちは!安です。
今日はアパナーサナにまつわるお話。
アパーナapana=体内の下向きのエネルギーや風、お腹のガス、肛門
アパーナについてもう少し説明すると・・・
人体には五種類のエネルギーが巡り、これがバランスしながら人は生きている、とヨガと関連するインド哲学の一つ、ヴェーダンタ哲学では説明しています。
その内の1つがアパーナヴァーユです。
ヴァーユ=流動的な風のエネルギーのことで、動きを作り出す要素そのものを指します。
アパナーサナはこの人体における下向きの流れである排出力、アパーナヴァーユを活性化するアーサナなのです。
そんなアパーナヴァーユのヴァーユ=風のエネルギーを擬人化した古いお話がこちら。
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昔々スメール山と風の神ヴァーユは大変仲良しだった。
あるとき、聖仙ナラダがヴァーユ神を訪ねた。
そして気分屋のヴァーユ神に話しかけ、スメール山を低くしてみろと煽り立てた。
ヴァーユは物凄い強風を1年間作り出しスメール山を削ろうとした。
しかしスメール山は不死鳥ガルダの羽に守られ1ミリも低くならなかった。
何年かが過ぎて、ある時ガルダ鳥が休息するためにスメール山を離れた。
ヴァーユ神はここぞとばかりに山に近づき、最大級の風を起こして山にぶつけた。
その風で、スメール山の頭頂が取れた。
頭頂部は海へと落ちて島となった。
島は今もスリランカと呼ばれ浮かんでいる。
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お話に出るスメール山は架空の聖山です。
世界軸としてそびえる聖山はバラモン教、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教にも共有され日本も含めた各地に伝わりました。
ヴァーユ神は自然を擬人化した、最古代神の一人。
初期インドでは太陽スリア、炎のアグニ、そして風のヴァーユが三代神でした。
冒頭で説明したように、体内を巡るエネルギーは五種類あリます。
このエネルギーや風を現すヴァーユは、体内で活動する際にはヴァータと表現される事もあります。
5つのヴァーユ、またはヴァータは風質ゆえ乱れやすく細かい調整が必要です。
余計な老廃物を体外にしっかり出して体をバランスするのがアパナーサナです。
仰向けで空を仰ぐ
体を委ね 鼓動をつかむ
体を巡る 風をつかむ
そんなことを感じながら早速やってみましょう!
本日もお読みくださりありがとうございました!
それではまた次回~!