ヨガインストラクターになってレッスンデビューをすると、7割以上の方が悩むアジャスト。
「上達するには、とにかくたくさん練習すること」
とアドバイスされた方も多いのでは?
ですが、ただ闇雲にアジャスト練習をしても上達へは遠回りなんです。
今回は、アジャスト上達の近道をご紹介します。
アジャストが不安・苦手なのは圧倒的に解剖学不足!!
アジャストとは?
アジャストの苦手解消の仕組みを解説する前に、アジャストとはどういうものなのか確認しましょう。
そもそもアーサナとは、
ヨガのアーサナは、安全した快適なものでなければならない
〜ヨガスートラ2章46節〜
と説かれています。
安全=怪我をしない、痛めない
快適=心地よい、深い呼吸ができる
と考えると、アジャストとは【安全で快適】にアサナを取るために調整する技と考える事ができます。
ということは、ヨガインストラクターは、一人一人の《安全で快適》なポーズを見極めなければならない ということになります。
アジャストの種類
アジャストと一言で言っても種類があります。
①口頭で伝える方法
・身体や手足の向き
・骨盤や膝など関節の向き
・意識を向ける箇所
・目線
・呼吸の誘導
など。
大人数のグループレッスンや、オンラインレッスンで使う事が多く、
生徒さん自身の意思で修正するため、イントラはいかにわかりやすく伝えられるかが大事なポイント!
②身体に触れて調整する方法
・触れる箇所やキープ時間
・力加減や力の方向性
・伸びを深める
・安全な可動域の指示
直接身体に触れて調整することで、自分の意思以上に深めることが出来ます。
ポーズは闇雲に深めればいいというわけではありません。
口頭で伝える方法も、直接触れる方法も、
身体の仕組みや歪みのメカニズムを理解していないと、生徒さんに無理させる結果につながります。
アジャストは怪我になりやすい!?
実は、ヨガレッスンで身体を痛めた事があるという人の約6割が
アジャストが原因というデータがあります。
□強引なアジャスト
□骨格や身体の癖に合わないアジャスト
を行ったために、怪我をさせてしまったんでしょうね。
実は、私も過去に無理なアジャストをされた経験があります。
寝起きで参加したクラスで、日頃の疲れもありゆったり動きたい気分だったにも関わらず、
ツイストや前屈を力一杯全力でアジャストされました。
深めたくない私は、もちろん力をいれて抵抗しました。(拒否してるのがわかれば、そこで止めてくれると思い)
しかし、さらに負荷をかけてくるという《安全・快適》からはかけ離れたアジャストに衝撃をうけました。
もちろんレッスン後のフォローもなく、2度とレッスンへは参加していません。
心地良く快適を探る生徒さん目線でなく、
このポーズの正解はこれ!もっといける!とイントラ目線の強引なアジャストは確実に怪我を生みます。
安全に指導したいから解剖学が必要
ヨガレッスン中は、インストラクターは生徒さんの身体を預かっている状態です。
インストラクターが身体(解剖学)への理解が浅いと、
テキストで習った事しかできず、身体に癖があったり、肩こり腰痛といった痛みを抱えている方へ安全な指示ができません。
不調を解消しにきているのに症状を悪化させてしまうか、最悪の場合《怪我をさせる》結果につながってしまうのです。
口頭でのアジャストも、触れるアジャストも、安全に行うためには指導の基礎である解剖学が必要になります。
それも、名前や効能を暗記するだけの解剖学でなく、身体の繋がりや仕組みを理解する機能解剖学です。
機能解剖学を学ぶと習得できるスキル
□正しいアライメントに届いていない要因がどこにあるのか(身体の癖の見極め)
□使いたい箇所が正しく使えているのか(身体の仕組みを理解)
□間違った使い方、動かし方をしていないか(身体の繋がりを理解)
身体の動きの正しい知識を身につける事で、
・怪我の防止
・ヨガ効果の倍増
にも繋がっていきます。
アジャストの苦手克服には機能解剖学が必須
機能解剖学がなぜ必要?生理解剖学とは違う?
機能解剖学が大切なことは、なんとなくお分かりいただけたと思います。
ここからは、具体的にどんな事が機能解剖学なのか解説していきますね。
機能解剖学とは、身体の役割を担う筋肉や骨・関節の名称・特徴・働きを理解し、身体の動きにどのように連動するかを学ぶ学問
運動機能を学ぶ機能解剖学は、リハビリやトレーニングを生業とする人にとって生命線ともいえる大事なスキルの一つです。
生理解剖学とは、人の体がどのようにできていてどう機能するのかを学ぶので、
機能解剖学とは大きく違いますね。
なぜヨガ指導に必要?
ヨガで怪我をさせないために必要なのは、
・身体の正しい動き方
・歪みのメカニズム
・身体の連動性
といった、《動き》に対する知識です。
ですが、ヨガ指導資格(RYT200)の場合、スクールによってカリキュラムのレベルにズレがあることをご存知でしょうか?
全米ヨガアライアンス(RYT200)が定めるガイドラインの中に
《解剖生理学》
とありますが、その講座内容は各々のスクールに任せられているため、
・筋肉や骨格名を覚える
・解剖学用語を覚える
程度までしか行わない事が多くあり、実際の指導に苦戦するというケースはよく聞きます。
特にオンラインだけで完結するRYT200スクールでは、解剖学用語の解説だけ終わってしまうこともあるようなので、これから受講を考えている人は要注意です!
一概に「RYT200」といっても、どのスクールで学んだかによって解剖学の理解度が全く違うことも覚えておいてください。
「RYT200で解剖学を習ったから大丈夫!」
と思っているなら、その考えは少し危ないかもしれません。
機能解剖学を深めるメリットは4つ!
アジャストを上達させるには機能解剖学の理解が大切!とお伝えしていますが、
機能解剖学を深めると、他にもたくさんメリットがあります。
□インストラクションが上達する
=口頭のアジャスト方法が上達
どこをどう動かす(より具体的な指示)
どこまでが安全な可動域か
動き方一つ一つを的確にお伝えでき、説得力が増す
□触れるアジャストの精度が格段にあがる
どこを触れたら安全に動かせるか、
どの程度の力加減なら問題がないのか、
動かない場合は他のどの箇所を調整したらいいのか、
身体の癖や使い方に合わせて、最適なアジャストで対応できる
□1レッスンで効果のでるクラス構成が作れる
歪みのメカニズムがわかるから、目的・テーマに合わせたクラスもバリエーションが増える!
動き自体が少なくても、効果的なクラスが展開できる
□生徒さんからのお悩みに的確にお答えできる!
見た目や簡単なチェックで、弱い部分・歪みポイントを見極めて調整&強化できる!
アジャストが上手い、インストラクションが伝わりやすいヨガインストラクターほど、機能解剖学を深めているのは間違いありません。
RYT200ヨガインストラクター必見!治療家から学ぶ《ヨガのための機能解剖学講座》
アジャストの不安解消や、指導スキルアップのために機能解剖学を深めたくなった方にはおすすめな講座があります。
aratiヨガ&健康コンサルティング主催
ヨガのための機能解剖学講座(2日間)
少人数開催だから小さな疑問も残さない〜aratiの強み
arati開催の「ヨガのための機能解剖学講座」は、8名以下の少人数制で実践型講座です。
ヨガのポーズの行う時に出やすい身体の癖に対して、
・なぜそうなってしまうのか
・どこから調整すればいいのか
を解説していきます。
例えば、戦士のポーズ1(ヴィラバドラーサナ1)で、骨盤が前向きにくい人はどこのアンバランスがあるのか・・・・など。
ご自分の身体でビフォーアフターを感じながら、本を読んで理解するよりも格段に楽しく知識を落とし込むことができます。
少人数だから、わからないことはその場で質問し解消することもできます。
講師との距離が近いのも大きな特徴ですよ。
講師はラグビー日本代表選手をサポートする治療家
講師の藤原先生は、日本代表ラグビー選手を長年サポートしているプロの治療家。
アスリートのサポートだけでなく、治療家としても経験豊富な先生なので、日本人特有の身体の癖・症状に対してのケアまでお手のもの。
ヨガのポーズを解説しながら、指導で気をつけるポイントや歪みのチェック法&簡単調整テクニックまで幅広く学べるチャンスです。
こんなスキルが習得できる
□生徒さんからの質問に自信を持って答えられる
□身体の癖や骨格に合わせたアジャストができる
□オンラインレッスンでもわかりやすいインストラクションができる
□身体の歪みや癖の強い人にも、無理なく安全なレッスンが提供できる
□パーソナルなど、その人に合わせた身体が正しく変化するレッスンを展開できる
ヨガインストラクターとして活動している方も、
これからデビューをする方も、
ヨガを指導するインストラクターには必要不可欠な内容が満載!!
もっと早く知っておけばよかった!!!!!
と、参加された生徒様からの声もたくさん届いています。
RYT200受講生、卒業生対象(他校での取得でもOK)
aratiRYT300選択講座の対象(認定時間35時間)
日程:2023年2月18日(土)10:00~16:00
講師:藤原 和郎
受講料:60,500円(税込)
支払い:口座振込、またはクレジット決済
教材:テキスト(データにてお渡し)
基礎解剖学の復習、事前学習動画( 上肢、下肢、体幹編)
座学、自宅学習動画(今期に限る)
※動画は無期限で視聴可能
申込:HPのお申し込みフォームより、備考欄に《ヨガのための機能解剖学》と記載ください。